Internet Explorer 10、HTML5サポートをさらに強化
マイクロソフトは今後もブラウザ、開発ツールでHTML5のサポートを強化していく
日本マイクロソフト エヴァンジェリスト春日井 良隆氏による本セッションでは、日本の大規模イベントでは初披露となるWindows 8タブレットを示しながら、Internet Explorer 10(以下IE10)の新機能を中心とした解説を行い、HTML5に対するマイクロソフトの強い意欲と実際の取組みについて詳しく解説した。
IE10の特徴の一つとして、GPUサポートの強化が挙げられる。それを端的に示すデモとして、Bubbles!!!が紹介された。このデモサイトにアクセスすると、アクセスに使用したブラウザーのロゴマークが多数表示され、さらにそれらが自在にアニメーションする。「Bubbles!!!」はパフォーマンスの検証を目的としたデモンストレーションであり、Firefox、Chrome、IE10の実行結果を示しながら、GPUサポートにおけるIE10の優位性を示した。
CSS3標準への準拠度も向上しており、春日井氏はそれをCSS3で作成されたドラえもんを使用して示した。IE10では通常の丸いドラえもんが表示される(従来のIEではドラえもんが四角形になってしまう)だけではなく、グラデーションも表現できている。
また春日井氏は、マイクロソフトがHTML5への準拠を重要視していることを改めて強調し、ブラウザー別のHTML5対応状況(○×表)をInternet Explorer: Testing Centerにて公開していることにも言及した。
マイクロソフトはHTML5の実証事例の開発にも積極的で、パートナーと共同で実証サイトの公開を進めている。例えば、HTML5 Geolocation APIを使用した例として、イギリスのバンド「Coexist」の公式ページを紹介した。このサイトでは、ソーシャルメディアでの共有が行われた履歴を、位置情報とあわせて視覚化することで、新しいビジュアライゼーションの形を提案している。
さらに、Atariの古典的なゲームをInternet Explorer上でプレイできるAtari Arcadeを紹介した。8種類のゲームはいずれもWindows 8のタッチ機能に対応している。
春日井氏は他にも、IE10の開発者ツールやVisual Studio 2012などの紹介も行い、マイクロソフトはWeb開発の効率を向上させることにも力を入れていることを説明し、セッションを終えた。
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